「あ~あ、どっかに出かけたいなぁ。」
漠然とそう思うものの、パッと行き先が思いつかない。
だからと言って、わざわざ調べるのも面倒くさい。
そのうち「無理して出かけることもないか。」となる。
なんてことはありませんか。
るるぶやまっぷるはある程度行き先を絞って見るものだし、
かといって地図帳だけではどこが見どころかわからない。

そこで、お手軽に”行くアテ”を探せるのがこの『日本地図の迷宮』。
副題の『あそべる図鑑絵本』の名の通り、地図を題材とした絵本だ。
日本地図上に迷路・さがし絵・かくし絵・クイズが盛り込まれており、
楽しみながら、日本各地の特色を学べてしまうというのがウリである。

最近は迷路形式の絵本が人気らしく、少々乗っかった感はある。
どうせなら迷路も高速道路か鉄道を使えばもっと良かったのに。
迷路やクイズは簡単なので、何度も何度も遊べるものではないが、
この本の価値は、地図上にたくさん描かれたイラストにある。
どこにどんなものがあるのかが、非常にわかりやすいのだ。
見てみたい、食べてみたいものがきっと見つかるだろう。
当然ながらオシャレなショップやレストランなんかは載っていないが、
そんな流行り廃りとは無縁の日本古来の自然・文化が盛りだくさんだ。
県の特産物、景勝地、建造物、お祭り、動植物、著名人などなど。
地域の多様性が良くわかる。文章は無くても地理の勉強になる。
それにしても、各都道府県のことを実はよく知らないのだなと気付く。
例えば「栃木県といえば何?」と問われても、意外に出てこない。
「えーと、日光、餃子、いちご・・・あとなんだっけ?」が関の山。
これからは「栃木県といえば”しもつかれ”ですよね~。」と答えれば、
地元出身の方から一目置かれるようになる・・・かもしれない。
子ども向けなので、ふりがなが振ってあるのもいいところ。
たとえば「大谷石」はなんと読むか。簡単そうで難しい。
「おおたにいし」でも「おおやせき」でもなく「おおやいし」。
地名は難しい読みをさせるものが多いので助かる。
ところで、買ったばかりの本に妙な愛着があるのはなぜだろう。

そうだ、幼少時に読んでいた子ども向け図鑑の「にほん」の項だ。
日本にはどんなものがあるんだろう?探し出すのが楽しかったな。
イラストもかわいらしい。やたらと鉱山が多いのは時代なのか。
ちなみにどちらも学研の本。ほんと学研は面白い本を出してくれる。
子どもに地図帳はまだ早いかな。だけど日本のことは知って欲しい。
と考えるなら、この図鑑絵本は大人も一緒に楽しめてオススメだ。
地理好きとまではいかなくても、地理感覚は芽生えてくるだろう。
別に憶えなくてもいいんだよ。「なんとなく聞いたことあるな」で十分。
さーて、それじゃあこの大型連休はどこへ行ってみようかな。
でも、先立つものが無いので、机上で楽しむだけになりそうだ。